Redshift
Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons
  • 建設
  • 建築
  • インフラ
  • 製造
  • サステナビリティ
  • リアル ライフ
  • リスペクト
  • マイ デザイン マインド
大和ハウス工業が現場からデジタル コンストラクションで推進する DX
Newsletter icon-search
Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons

大和ハウス工業が現場からデジタル コンストラクションで推進する DX

by Yasuo Matsunaka
建設 - 2021年1月7日

英国での BIM 義務化などグローバルな BIM の制度化を推進してきた BuroHappold Engineering UK のアラン・ワハ氏は、変革を起こすにはトップダウンだけでなく、その考えを理解したボトムアップの動きも重要だと述べている。次世代の建設の工業化を目指し、デジタル コンストラクションへの改革で国内をリードする大和ハウス工業は、その活用をどう浸透させていくのだろうか。

同社関東工事部の石澤一晃統括部長は「大和ハウス工業では現場をサポートするシステムを本社が用意する体制を、早い段階から整えてきました」と語る。各現場で使用するシステムや帳票が、それぞれ異なっていること建設会社も多い中、こうした同社のアプローチが現場の高い生産性を担保してきたことは想像に難くない。

同社はペーパーレス化にフォーカスしたソリューションとして、海外では大手建設会社の標準ツールとして定着している PlanGrid を国内で初めて本格導入し、データ連携の基盤となるクラウドサービスの BIM 360 も全面導入するなど、トップダウンの形で現場のデジタル化をサポートするソリューションを着実に採用してきた。

大和ハウス工業 デジタル コンストラクション 石澤一晃
大和ハウス工業 関東工事部の石澤一晃統括部長

「その一方で、この10数年間、さまざまな部署が先駆的な取り組みを行ってきた結果、いろいろな方法論が林立してしまっている面もあります」と、石澤氏。「その結果、膨大な紙の資料は残されても、それはつながっておらず、簡単に活用できるような形では蓄積されていない。これまで大和ハウス工業にできていなかったのは、“つなぐ”ことです。今年度から本格的に活動を始めたデジタルコンストラクションプロジェクト (デジコン PJ) を通じて、その問題を解決したいと考えています」。

施工現場のデジタル化を推進するデジコン PJ では、現場に関わる取り組みとして「施工監理・管理の省力化、省人化、無人化」と「施工現場における作業省力化、省人化、無人化」をテーマとしている。その取り組みを社内共有するボトムアップでの取り組みの一環として、同横浜支社の主催により、建設中の現場を会場とした「デジコンフェスティバル」が開催された。

ボトムアップで推進するデジタル コンストラクション

会場では、大和ハウス工業 総合技術研究所の開発する耐火被覆吹付ロボットによるロボット施工のデモのほか、トプコンのデジタル測量機器による墨出し・測量の効率化や床レベルの 3D スキャンや、PlanGrid による自主検査・巡視記録のデモなど、パートナー各社のプログラムやデモも実施。「2 日間のイベントで感じたのは、全てのブースのキーワードは BIM であり、そこが起点になっているということです」と、石澤氏は語る。「こうして実際にデモを見てもらうことは大切ですが、それ以上に BIM の大切さと、それによってデジタルでつなぐこと、データを貯めることが実現するのだと、改めて認識できました」。

大和ハウス工業 デジタル コンストラクション

「大和ハウス工業内でデジタル コンストラクションの重要性が共有されたことで、それをできるだけ早く実現したいという気運も高まっています」と、石澤氏。「しかし、目の前の結果を求めるだけでなく、全体を見て考える必要もあると思っています。確実にデジタル コンストラクションを進め、確実につなげて、確実に貯める。それを慎重にジャッジしていくのは、実際にそれを使うことになる、現業の我々の役目にもなるのだろうと考えています」。

その一方で、個々の取り組みを行っていくだけでなく、将来像を見据えた総合的なワークフローを俯瞰しながら進めていくことも、同様に重要だと考えているという。そのためのリアルなプランを描き、アドバイスを求めることが必要になるが、石澤氏は「その役目が結果的に BIM 360 であり、Autodesk Construction Cloud になるべきだと思っています」と語る。

未来を描くことは容易だが、その姿を説得力を持って伝えることは難しい。だが、これまでの豊富な工事経験と、その現場で手にした勘を併せ持っていれば、デジタルツールを使った際のリアルなイメージを想像することができ、それを相手にも伝えることが可能だ。

大和ハウス工業がデジタル化で実現を加速する未来の建設現場
詳しく読む

次の世代へとつなげる取り組み

このイベントを統括した同横浜支社関東工事部の本阿弥俊輔課長は「今回のイベントでは、単に製品やソリューションのデモを見せるだけでなく、それを工事担当者の僕らが実際にどう使っていくかに落とし込むことで、伝わり方が全く違うものになると感じました」と述べる。「単に未来像を伝えるのでなく、現段階でどういう風にできて、その先はこうなるということを説明すると、デモが具体性を持ち、より身近なものとして伝えることができました。僕ら自身も使い方を本気で検討するので、自分たちのエンジンにもなりますね」。

大和ハウス デジタル コンストラクション 本阿弥俊輔
大和ハウス工業 横浜支社関東工事部の本阿弥俊輔課長

こうした取り組みは、今後も継続的に行うことを考えているという。「こういうイベントにより、皆が同じ方向性を共有できると感じました」と、本阿弥氏。「今後は広く展開することで、デジタルコンストラクションの推進を、より加速していきたいと思っています」。

「こうした社内向けのイベントを行うのは、かなりの労力が必要です。でも若い社員が、こうした経験により人財として成長し、それ以上に今後の建設の姿を実感し、大和ハウス工業の未来を垣間見ることができたと思います」と、石澤氏。「それを最も実感したのは、このイベントを設営した若い社員でしょう。その部分でも、本当にやってよかったと思います。デジタルでつなぐ、そのデータを貯める、そして貯めたデータを活用するのは、実際には僕らではなく次の世代の人たちです。そういう人たちの意見や考え方、思いをもっと入れていきたいですね。そのために、もっと社内の人財を巻き込んでいければと思います」。

Success!

ご登録ありがとうございました

日本版ニュースレターを配信登録!

最新の記事を無料でお届けします。
建設

技術革新によって実現する日本の未来の働き方とは

建設

マス ティンバー建築の成功に不可欠な確固たるサプライチェーンの構築

建設

BIM 活用によるコミュニケーション力で実現した大規模木造建築 ROOFLAG

関連記事

建設

BIM 活用によるコミュニケーション力で実現した大規模木造建築 ROOFLAG

by Yasuo Matsunaka
建設

スマート ビルが建設業界のグリーンな未来の生きた研究室に

by Mark de Wolf
建設

日本の建設業における DX と BIM の真価とは

by Kazuo Hamaji

Success!

ご登録ありがとうございました

日本版ニュースレターを配信登録!

最新の記事を無料でお届けします。
Redshift
Redshift について 著者 コンタクト Newsletter 日本語

言語を選択

以下の言語でご覧いただけます

日本語 English Deutsch Français Italiano Español 中文 Türkçe 한국어 Português
Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons
© 2021 Autodesk, Inc All Rights Reserved プライバシー ご利用上の注意と商標について 不正コピーについて
建設 建築 インフラ 製造 サステナビリティ リアル ライフ リスペクト マイ デザイン マインド
Redshift
Redshift について 著者 コンタクト Newsletter 日本語

言語を選択

以下の言語でご覧いただけます

日本語 English Deutsch Français Italiano Español 中文 Türkçe 한국어 Português
Redshift-Site-Icons Redshift-Site-Icons
© 2021 Autodesk, Inc All Rights Reserved プライバシー ご利用上の注意と商標について 不正コピーについて

Success!

ご登録ありがとうございました
Redshift

「創造の未来」のストーリーを紹介中!

日本版ニュースレターの配信登録
オートデスクの COVID-19関連情報ページを表示
X