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デザイナー、ジョー・ドーセット氏の語る成功の秘訣: インスピレーションは忘れて怖れを受容
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デザイナー、ジョー・ドーセット氏の語る成功の秘訣: インスピレーションは忘れて怖れを受容

デザイナーのジョー・ドーセット氏と、彼が手がけた 3D プリント コンクリートによるニューヨーク・タイムズスクエアの保護バリア/パブリックシーティング プロジェクト、彼のデザイン プロセスと、その作品でテクノロジーが果たしている大きな役割とは。

by Redshift Video
マイ デザイン マインド - 2019年7月18日

デザイナーであり、ニューヨークとロンドンを拠点とする Doucet and Partners デザイン事務所の設立者であるジョー・ドーセット氏は、最も興味があるのは怖れを感じるプロジェクトで、どこから始めればいいか全く分からないようなものだと述べる。そのドーセット氏が紹介する、コンクリートの 3D プリントによるパブリックシーティング (公共用の椅子) プロジェクトでは、そのシーティングがタイムズスクエアの歩行者を保護するバリアとしても機能。その彼が、常に次のプロジェクトが最高だと語る理由と、その作品でテクノロジーが重要な役割をどう果たすのか、また以前に手掛けたことのないデザインを好む訳も語ってくれた。

[ビデオ字幕]

ジョー・ドーセット (デザイナー、Joe Doucet and Partners 設立者): プロジェクトを始める際に、ソリューションだと思うものをスケッチしたりはしない。問題だと思うことの言い換えから始める。自らに課したプロジェクトでも 市から渡された概要でも、それが素晴らしいソリューションへつながるような形で正しく述べられていることなど、まずないからね。

芸術と科学には常に興味を持っていたが、デザインというものの存在を理解したのは大学に入ってからだ。まさに両方のハイブリッドそのものだった。その実践方法は、伝統的なものとは少し違っていた。インダストリアル デザイン会社がフォーカスするのは製品開発の特定の面だが、グラフィック デザイン会社の場合、それは製品を取り巻くアイデンティティだ。その 2 つのさまざまなアプローチを採り、溶け合わせることで、製品とプロジェクト全体を考えることができる。その見え方や機能、動作だけでなく、それが人にどう認知されるというところまで。

3D プリントの用途と事例
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私の仕事で驚かれるのは、怖れというものが果たしている役割だろう。最も興味があるのは怖れを感じるプロジェクトで、どこから始めればいいのか全く分からないようなものだ。そういう全く面白くなさそうなものに出会ったら、すぐさま引き受けるよ。行き詰まったら とても簡単な解決法がある。すぐに別のプロジェクトに取りかかるんだ。そして、それにも行き詰まったと感じるところまで進めていく。

別のものにフォーカスしていても、ソリューションは出現する。心の底で行き詰まっていたものが出現したら、それに戻って完成させるんだ。多数の異なるプロジェクトを行き来したりもする。それによって、この小さなスタジオでもアウトプットできている。

テクノロジーが果たしている役割はとても大きい。例えばタイムズスクエアのベンチのプロジェクトの場合、まずはコンピューター上でコンセプトをレンダリングし、デジタルで行ったプレゼンが関係者に承認された。デジタル ファイルがベルギーの製造会社へ送られ、そこで 3D プリント コンクリートとして成形。最終的な製品がタイムズスクエアに到着して、それに初めて物理的に触ったのは、設置された夜だった。これは 5 年前には聞いたこともない方法だ。

タイムズスクエアのパブリック スペース用にシーティングのデザインを委任されたのが始まりだった。まず考えるのは、パブリックシーティングが何をするためのものなのか、ということだ。もちろんパブリックシーティングは、歩行者が非常に多いエリアにある。問題は、歩行者が多いエリアにあるパブリックシーティングが、攻撃に弱いということだ。

機能していない保護状態では、美しいシーティングで視覚的な魅力があり。交流や移動のために素晴らしい空間を提供する。無限の配置が可能で、パブリックシーティングとしてうまく機能するが、保護バリアにもなる。スピードの出た大きな車による衝撃を吸収するようにデザイン、開発されており、周囲から取り囲むことで、その周りにいる歩行者たちを守り、大勢の人を攻撃しようとする人物には自然な抑止力となる。

ほぼ全ての決断がデジタルに画面上で行われ、それにより承認や他のパーティによる決定など、プロジェクトの成果を大幅に変えてしまうような 8 つのステップが取り除かれる。テクノロジーにより、デザイナーにこうしたパワーが与えられるのは素晴らしいことだ。

20 世紀のデザイナーが、いま実現しているコントロールを見たらびっくりするだろう。この世界には本当に心を動かされる。とても複雑でエルゴノミックなシーティングからファッションや子供のオモチャ、大人のオモチャまで、自分が手がけたことのないものはほとんどないし、まだ手がけていないものが、次に向かう野望となる。

デザイナーは、それを理解しているかどうかはさておき、あらゆるプロジェクトや市場にある製品の環境への影響の大半に責任がある。ものを作る人間として、現在と未来への影響の理解が必要で、その長期的な影響の削減、排除に全力で取り組むべきだ。いまはテクノロジーが、少ない消費でより多くのことを実現するパワーを持とうとしている。それが過去 300 年のトレンドであり、そのトレンドが別のものになる理由はないだろう。

日常的に行うことに対して、このとても抑制されたプログラムを作ると、時間がかかると思っていないものを作るという決断から解放されることになる。さあ今日は何をしよう? 次は何をしよう? 昼食は何にしよう? ということにフォーカスしないので、心をさまよわせる能力が解放される。平凡さや、お決まりの仕事から心を解放できれば、複雑な問題でも、より深く考えられるようになる。

クリエイティブな世界の人間として最もよく聞かれる質問は、インスピレーションはどこから得ているのですか?というものだ。どこからも得ていない。チャック・クローズの言葉を紹介しよう。「アマチュアはインスピレーションを探す。我々は仕事をするだけだ」。

#3Dプリント - #プロダクト デザイン - #工業デザイン
Redshift ビデオチームのシュウェッタ・ベリー (Executive Producer) とアンディ・ウェストフ (Cinematographer/Editor) は、心に響くビジュアルストーリーを生み出しています。
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