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未来の旅行: 2050 年、ニューヨークから香港への旅
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BY BILL DANON

未来の移動手段のひとつが自動運転車であることは、だれもが知っている。ライドシェアリング サービスにも自動運転車が導入されると、その実用化は予想より早まるのかもしれない。だが、それ以外にはどんな移動技術が、未来の旅行を変えるのだろう?

ここで紹介するのは、自動運転車両や超音速ジェット機による移動や、ロボット、人工知能、その他のイノベーションに関する専門家の予測にもとづき、現在発展中の新興テクノロジーによる旅行体験であり、今後 30 年の進化に関する推測も加えられている。

さあ、未来への旅をお楽しみいただこう。ニューヨークから香港への旅が、2050 年にはどのようになっているかが想像できる筈だ。

荷造りをして、さあ出発

スーツケースに荷物を詰め込み、ブルックリンの自宅を出る準備が整ったら、車を呼ぼう。そう、自動運転タクシーだ。2 分後に到着したタクシーは、現在のフォードや BMW、テスラとは異なる外観になっている。車内には贅沢な作りの回転式シートが 2 席あるだけで、ハンドルもアクセルも、ダッシュボードもない。その窓は、地図や天気、道路状況、ニュースやエンタメ情報を表示するスクリーンとしても機能する。

空港への移動にはドライバー不要

乗車中、ほぼ無音のこの電気自動車は、磁気誘導により車道上で充電される。タクシーは他の自動運転車の列に加わり、ブルックリンとクイーンズを結ぶハイウェイを走る高速移動の隊列を形成。車両が密集することで、交通量と空気抵抗を抑制する。制限速度もなく、交通を取り締まる警察官もいない。タクシーは時速 80 km で順調に進み、2010 年当時に要した時間の半分でニューヨーク市のラガーディア空港に到着できた。その理由のひとつは、信号の数が減ったため。交差点のほとんどはラウンドアバウト (環状交差点) となっており、車やバイク、自転車の連続移動が可能だ。歩行者の横断は、頭上の歩道橋で行われる。

空港へ到着

何千億円もの費用が投じられた 2021 年の全面改修以来、ラガーディア空港はデジタルとフィジカルのテクノロジーが交差する最先端の存在となっている。到着後、荷物は分別を行うロボットのパートナーによって AI システムへ送られ、適切な機体へと届けられる。

読者が自宅で 3D プリントし、スーツケースに収めたウエハーを、そのシステムが検出。モバイル デバイス上のアプリを使用すれば、自分のスーツケースが空港内、その後は機体内のどこにあるかを、高解像度の 3D マップ上で追跡できる。

2050 年の 8G ネットワーク上では、そうした極めて詳細で TB 級サイズの 3D モデルも msec 単位のスピードで読み込むことができる。CT スキャンと顔認識技術により、セキュリティ チェックもスムーズ。もちろん、靴を脱ぐ必要もない。

最大高度で

フライトは次世代の超音速ジェット機で、燃料タンクと太陽光エネルギーの組み合わせで駆動されている。2017 年に初めて製品化された Autodesk Project Dreamcatcher ソフトウェアの後継製品を使って、ジェネレーティブ デザインを用いて作られており、その機体は超軽量の炭素繊維と透明素材を格子状に組み合わせたものだ。

窓に埋め込まれた画面には、センサーで計測された、あらゆる値を表示できる。もちろん、飛行機を運行しているのはパイロットではない。それは今に始まったことではなく、2010 年には民間機の 90% がオートパイロット機能で操縦されていた。実は、機上にはパイロットはひとりもおらず、このフライトは宇宙を拠点とする航空交通管制システムで誘導されている。だが心配は無用。地上の遠隔ステーションから飛行機を制御できるパイロットたちが待機しており、必要に応じて対応できるようになっている。

到着、カフェイン補給

香港に到着した際にも、荷物受け取り場のターンテーブルで待つ必要はない。顔認識で高速化が図られた入国審査を通過したら、荷物係ロボットがまたもやスーツケース内のシリコンウエハーとモバイル デバイスを照合し、エスプレッソをすすっている間に荷物を届けてくれる。ターミナル内にある、ミシュラン ガイドで星を獲得した点心レストランで朝食を摂ろうかとも考えたが、ミーティングのため広州に向かわねばならない。

弾丸よりも高速

中国本土の広州への移動するには、30 年前にはフェリーや在来線を使用しなければならなかった。180 km の行程で、電車なら 2 時間ほどかかる。だが、今回は電車ではなくハイパーループを利用する。ハイパーループは、減圧されたチューブ内を空中浮上して進む弾丸のような形のポッドで、 2013 年夏にイーロン・マスク氏によって考案されたものだ。時速 1,200 km で走行し、わずか 9 分で広州に到着。

目的地までもうすぐ

ハイパーループのターミナルを出てから、ホテルまで 2 kmほど移動する必要がある。ミーティングの時間まで、そこで少しリフレッシュしよう。幸運にもこの 30 年で、混み合った都市部での移動に最適な電動の超小型車両が急増している。キオスクで利用するデバイスを受け取り、網膜スキャンで身分確認を行ったら、もう準備完了。レンタルした電動スクーター、Floatility に乗って出発だ。

ついにホテルに到着 (ドローンの助けも借りて)

ここまで全てが順調に進んだように思えたが、ホテルへの道中で、手荷物を空港に置き忘れてきたことに気付いた。バッグには、ミーティングで必要となる大切なアイテムが入っている。ありがたいことに、バッグを回収してホテルに届けてくれるドローン配達サービスを利用できた。素早くシャワーを浴びた後、ロビーに戻ると、バッグが届けられている。さあ、仕事に取りかかろう。

お楽しみいただけたことと思う。世界半周を快適に、かつスタイリッシュに行うことができた。30 年前のそれと比べれば、旅程における二酸化炭素排出量もほんのわずか。お気付きかもしれないが、ここで挙げたテクノロジーの種となる技術開発と、それを生み出すために必要なソフトウェアは既に開発が進められている。

2017 年の時点で、デザイナーやエンジニアは既にジェネレーティブ デザインを活用して、自動運転車や軽量飛行機、荷物運搬ロボット、ハイパーループのインフラなどを生み出している。また、実際に使用できる電気回路の 3D プリントや、機械学習する IoT システムの構築も行われている。2050 年の素晴らしい旅行体験を実現するのは、まさに今行われている、こうした取り組みなのだ。

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